「この選手、フィードがうまいね!」
サッカーを見ていると、そんなコメントを聞いたことがあるかもしれません。 でも、「フィードって何?パスとは違うの?」と思ったことはありませんか?
この記事では、サッカー用語としての「フィード」の意味や具体的な使われ方、そして現代サッカーでどんな役割を果たしているのかを、初心者にもわかりやすく&実例豊富に解説します!
守備的選手の中でも試合を“作る”タイプの選手が脚光を浴びる今だからこそ、「フィード力」がどれだけ重要かを理解しておきたいところです。
フィードとは?基本の意味をおさらい

サッカーにおける「フィード(Feed)」とは、主に守備的なポジションの選手(DFやGK)が行う前線へのパスやボール供給のことを指します。
単なるパスと違い、試合の流れを一気に変える役割もあり、攻撃の起点として極めて重要なプレーです。
フィードの種類
- ロングフィード:ロングボールを前線に送る(カウンター時など)
- ショートフィード:中盤の選手への正確な足元パス
- サイドチェンジ型フィード:逆サイドへの展開で局面打開
重要なポイント:「単なる蹴り出し」ではなく、「狙いのある配球」であること!
なぜ“フィード力”が重要なのか?

守備からの攻撃の起点になる
現代サッカーでは、DFやGKも攻撃参加の起点になるのが当たり前。
フィード力が高ければ、相手のプレスを一気にかいくぐり、自陣から攻撃を組み立てることができる。
カウンターのスピードを上げる
ロングフィードで前線のスペースに素早く送り込めば、相手が戻りきる前にチャンスを作れる。
ポゼッション戦術を支える
後方からの正確なショートフィードがあってこそ、**ビルドアップ(後方からの攻撃構築)**が成立する。
つまり、「パスを出せるDF」「展開できるGK」こそ、現代サッカーの戦術に欠かせない存在なのです。
フィードが武器の名選手たち

ビルドアップの神様:ヴィルヒル・ファン・ダイク(オランダ/リヴァプール)
高さ・強さだけでなく、正確な左足のロングフィードが武器。
- 相手FWのプレスを冷静にかわし、
- 一気にサイドのマネやサラーにスルーパス
その展開力は、リヴァプールの高速攻撃を支える根幹です。
「センターバックなのにまるで司令塔」とも言われる存在感!
フィード精度は芸術:トニ・クロース(ドイツ/レアル・マドリード)
本来はMFだが、後方からのロングフィードの正確さは世界屈指。
- スペースに落とすミドルパス
- タッチライン際を狙うサイドチェンジ
いずれも精密機械のような精度。フィードの“お手本”とされる選手の1人。
クロースのロングボールは「パスというよりレーザー」と称されることも。
ゴールキーパーの革命児:エデルソン(ブラジル/マンチェスター・シティ)
GKの概念を変えた男。なんと、相手ペナルティエリアまで届くキック力と精度を持つ。
- 後方からの超ロングフィードで一気にチャンスを演出
- GKながらアシストも記録
ペップ・グアルディオラが「彼はキーパーであり、11人目のフィールドプレーヤーだ」と評したほど。
フィード上達のカギは?(もしプレーするなら)
視野を広く保つ
フィードは「蹴る技術」だけでなく、「どこにチャンスがあるか」を読む判断力が超重要!
足元の精度
特にGKやCBの場合、片足で10〜40mを正確に蹴る技術が求められる。
プレーの“意図”を持つ
なんとなく蹴るのではなく、「次の展開」を意識して蹴ることが本当のフィードにつながる。
フィードを見るとサッカー観戦がもっと面白くなる!
試合中、以下の場面で注目してみてください:
- CBがプレスを受けながらサイドに展開するシーン
- GKが前線の選手にロングボールを送る瞬間
- 相手が固めるブロックの裏へ“狙ったロングパス”が出るとき
それが、まさに「フィード」です。
点を取った選手だけじゃなく、その前に「どう攻撃が始まったか?」に目を向けることで、サッカーが何倍も面白くなりますよ!
まとめ|フィードは現代サッカーの「静かな主役」!
- フィードとは、主に後方から前線に展開する狙いのあるパス
- GKやDFの「配球能力」が試合を左右する時代
- ファン・ダイク、クロース、エデルソンなどが好例
- 視野・技術・判断力の3つが求められる
これからサッカーを観るときは、「フィードを出す選手」にも注目してみてください。
得点だけじゃない、“始まりの一手”が見えるようになると、観戦の視野がグッと広がります!