コパデルレイとは?優勝報酬や歴代優勝チームも解説!

ラリーガ

コパ・デル・レイ(Copa del Rey)は、スペインで最も歴史あるサッカー大会であり、国内の全クラブが参加できるオープントーナメントです。

その長い歴史と数々のドラマチックな瞬間は、サッカーファンにとって特別な存在となっています。

この記事では、「コパ・デル・レイとは?」「優勝したらどうなるの?」「歴代優勝チームはどこ?」などの疑問を解消し、大会にまつわる興味深いエピソードも合わせてご紹介します。

コパ・デル・レイとは?

コパ・デル・レイは、1903年に創設されたスペイン最古のサッカー大会で、スペインサッカー連盟(RFEF)が主催しています。

プロフェッショナルからアマチュアまで、スペイン国内の全てのクラブが参加可能であり、そのため「国王杯」とも呼ばれています。

大会はノックアウト方式で行われ、下位リーグのクラブが上位リーグの強豪クラブと対戦する機会も多く、ジャイアントキリング(番狂わせ)が頻繁に起こることで知られています。

優勝するとどうなる?

コパ・デル・レイの優勝チームには、賞金として約100万ユーロ(約1億3,000万円)が授与されます。

また、優勝チームには翌シーズンのUEFAヨーロッパリーグへの出場権が与えられるため、国際舞台での活躍を目指すクラブにとって重要な大会となっています。

さらに、優勝チームはスペイン・スーパーカップ(Supercopa de España)への出場権も獲得し、リーグ優勝チームとの対戦が実現します。

歴代優勝チーム

コパ・デル・レイの歴代優勝チームには、スペインの名門クラブが名を連ねています。

特にFCバルセロナは最多の31回の優勝を誇り、アスレティック・ビルバオが23回、レアル・マドリードが20回と続きます。

以下に、2010年以降の主な優勝チームをまとめました。

シーズン優勝チーム準優勝チームスコア
2010-11レアル・マドリードFCバルセロナ1-0(延長)
2011-12FCバルセロナアスレティック・ビルバオ3-0
2012-13アトレティコ・マドリードレアル・マドリード2-1(延長)
2013-14レアル・マドリードFCバルセロナ2-1
2014-15FCバルセロナアスレティック・ビルバオ3-1
2015-16FCバルセロナセビージャFC2-0(延長)
2016-17FCバルセロナアラベス3-1
2017-18FCバルセロナセビージャFC5-0
2018-19バレンシアCFFCバルセロナ2-1
2019-20レアル・ソシエダアスレティック・ビルバオ1-0
2020-21FCバルセロナアスレティック・ビルバオ4-0
2021-22レアル・ベティスバレンシアCF1-1(PK 5-4)
2022-23レアル・マドリードオサスナ2-1
2023-24アスレティック・ビルバオマジョルカ1-1(PK 4-2)

コパ・デル・レイのエピソード

ベルナベウの熱戦(2013年)

コパ・デル・レイは、その長い歴史の中で数々のドラマチックな瞬間を生み出してきました。

例えば、2013年の決勝では、アトレティコ・マドリードがレアル・マドリードを2-1で破り、14年ぶりの優勝を果たしました。

この試合は、レアル・マドリードのホームスタジアムであるサンティアゴ・ベルナベウで行われ、アトレティコのゴールキーパー、ティボ・クルトワが数々のセーブでチームを救ったことが勝利の大きな要因となりました。

また、ディエゴ・コスタの得点とミランダのヘディングゴールが決勝点となり、この試合はファンの記憶に深く刻まれています。

バルセロナのティキタカ美学が炸裂(2015年)

2015年の決勝は、FCバルセロナとアスレティック・ビルバオが対戦しました。

この試合で話題をさらったのは、リオネル・メッシの圧巻のドリブルゴールです。

メッシは右サイドからドリブルを開始し、4人のディフェンダーを次々とかわしながらゴールを決めました。

このゴールは瞬く間に「伝説のゴール」と称され、今もなおメッシのスーパープレーの一つとして語り継がれています。

ジャイアントキリング:レアル・ソシエダ(2020年)

2019-20シーズンでは、レアル・ソシエダが43年ぶりの優勝を果たしました。

この大会で特筆すべきは、彼らがセビージャやレアル・マドリードといった強豪を次々と破り、決勝ではアスレティック・ビルバオを1-0で下したことです。

この試合では、キャプテンのミケル・オヤルサバルがPKで唯一のゴールを決め、ソシエダの歴史に残る勝利となりました。

特に注目されたのは、地元バスク地方のクラブ同士が決勝で激突したことです。

コパ・デル・レイの意義と未来

若手選手の成長の場

コパ・デル・レイは、若手選手が経験を積む絶好の機会でもあります。上位リーグのクラブは、序盤のラウンドで主力を休ませ、若手や控え選手に出場機会を与えることが一般的です。こうした実戦経験を通じて、未来のスター選手が育成されるケースが少なくありません。

地方クラブへの影響

地方のアマチュアクラブや下位リーグのクラブにとって、コパ・デル・レイは全国的な注目を浴びるチャンスです。

例えば、2021年にはテルセーラ・ディビシオン(4部相当)のナバルカルネロがビジャレアルを破り、ベスト16に進出するという大躍進を遂げました。

このような成功例は、地方クラブにとって財政的支援やファン拡大の大きなきっかけとなります。

コパ・デル・レイのグローバル化

近年、コパ・デル・レイは世界的に注目を集める大会となっています。

特に、スペイン国内外でのテレビ放映権の価値が上昇しており、アジアや北米のファンが大会を視聴する機会が増えています。

また、スペイン国内だけでなく、国外での開催を検討する動きもあり、今後のグローバル化が期待されます。

まとめ

コパ・デル・レイは、その長い歴史とドラマチックな展開によって、スペインサッカーの象徴的な大会として愛され続けています。

国内の強豪クラブが激突するだけでなく、地方のアマチュアクラブがジャイアントキリングを起こす可能性があるため、多くのファンに驚きと感動を与えてきました。

これからも、コパ・デル・レイが生み出す物語と、スペインサッカーの未来に注目していきましょう!