サッカーの試合開始前、スタジアム全体が突如として色とりどりの旗やパネルで染まり、選手たちを鼓舞するような壮大な演出が広がる光景。
それが「コレオ（Choreo）」です。
この記事では、「コレオって何？」「どうやって作られてるの？」「どんなクラブがすごいの？」という疑問を持つ初心者の方向けに、わかりやすく＆情熱的に解説していきます！
世界中の名門クラブの伝説的なコレオの写真付きでご紹介しながら、その舞台裏や感動的なエピソードまでたっぷりお届けします！
コレオとは？その意味と語源
コレオ（Choreo）とは、「Choreography（振り付け）」を略した言葉。
サッカーにおいては、スタジアムの観客席でサポーターたちが一斉に旗やカードを掲げ、巨大なビジュアル演出を行う応援文化を指します。
特徴
- 試合開始前に一斉に展開
- クラブのロゴやスローガン、名選手の肖像などが描かれる
- 数千〜数万人の観客が事前に配布されたパネルや布を使って参加
一体感・誇り・威圧感を同時に生む、サッカー文化の象徴的存在です。
どんな目的で行われるの？
コレオは単なる“演出”ではありません。
主な目的
- 選手への鼓舞：「俺たちはここにいるぞ！」というサポーターの存在証明
- 相手チームへの威圧：「ここはホームだ」と圧倒する
- クラブの誇りを表現：歴史や伝説的な瞬間をビジュアルで再現
とくにチャンピオンズリーグやダービーマッチなど、重要な試合の前にサポーターの魂をぶつける儀式として行われます。
世界の“伝説的コレオ”紹介！
ここからは、世界中で話題になった名作コレオをいくつかご紹介！
■ インテル（イタリア）
2023年のチャンピオンズリーグ準決勝・ミラノダービーでは、インテルサポーターがサン・シーロを**青黒に染め上げ、「街を支配するのは我々だ」**というメッセージを大迫力で表現。
ピッチ上の選手すら「鳥肌が立った」と語ったほどの演出！
■ ボルシア・ドルトムント（ドイツ）
「黄色い壁」と称される南スタンドで行われた巨大コレオ。
CL準々決勝では、スタジアム全体にドラゴンが現れ、背中に「Borussia Dortmund」と描かれた背中が揺れる演出で話題に。
数万枚の黄色と黒のカードを手作業で設置したサポーターたちの努力が感動を呼んだ。
■ レアル・マドリード（スペイン）
エル・クラシコでは「¡Hala Madrid!（行け、マドリード！）」の巨大横断幕とともに、クラブのエンブレムをモチーフにした3D風コレオが展開。
世界中のメディアが「芸術」と絶賛。コレオが文化の域に達している例です。
■ セルティックFC（スコットランド）
クラブ創設125周年記念試合では、緑と白のパネルで巨大なクローバーを描写し、
「このクラブに生まれて誇りに思う」
というメッセージが一面に。
ファンから涙がこぼれたほどの“感情爆発型コレオ”。
コレオの作り方＆舞台裏
コレオは一夜にして生まれるものではありません。
実は…
- 数週間前からデザイン・印刷・組み立て作業が行われる
- 数十人〜数百人のサポーターがボランティアで席にパネルを配置
- 予算はクラブ公式 or サポータークラブが持ち寄り
裏方の努力
- 雨天対策でビニール加工を施す
- 観客が間違えずに掲げられるよう、椅子にメモを貼ることも
- 本番当日、1人でもミスると全体が崩れる緊張感！
「ピッチに出る選手と同じくらい、俺たちも準備してる」──これはコレオ職人たちの本音です。
なぜ日本ではあまり見られないの？
Jリーグでも一部クラブ（浦和、川崎など）では行われていますが、欧州ほど大規模なコレオは少ないのが現状。
主な理由
- スタジアムの構造上、設置が難しい
- 動員数の差（観客5万人規模が必要）
- 応援文化が“声援・歌中心”の傾向
ただし、Jリーグでもビッグマッチではコレオが増えており、今後の広がりが期待されています。
まとめ｜コレオとは、サポーターの“愛と誇り”の集合体
- コレオとは、サポーターが試合前に作る巨大なビジュアル応援演出
- チームへの愛、誇り、対戦相手への威圧など多くの意味を持つ
- 数万の観客が一体となって作る“スタジアムアート”
- インテルやドルトムント、レアルなどが特に有名
- 作成には緻密な準備と多くの情熱が込められている
次にサッカーを観る時は、試合が始まる前から目をこらしてみてください。
「あれは誰が作ったのか？」 「どんな想いが込められているのか？」
その視点を持つだけで、あなたのサッカー観戦はもっと深く、もっと熱くなるはずです！
